あたまのなかで

よろしくお願いします。神経症患者としてではなく、ひとりの人間として。俳句が好きです。Twitter→(https://mobile.twitter.com/ryuji_haiku)

俳句を書きはじめて二年になりました② ~7月から12月まで~

 

こんばんは。

 

今回も、前回と同様、俳句を書きはじめてから2年になった今年を月毎に振り返っていきたいと思います。今回は7月から12月まで。

 

・7月

 

12日~14日 大阪旅行

2泊3日で大阪まで旅行に行ってきました。最大の目的は中崎町にある本屋「葉ね文庫さん」へ行くこと。このお店は詩歌の品揃えが充実しています。1日目・2日目の両方とも行きました。

雑居ビルの半地下に構えてあるこじんまりとしたお店ですが、棚に並べられた句集・歌集・詩集・俳誌・歌誌・・・の品揃えには圧倒されます。靴を脱いで入るので、サンダルを脱いだときの素足で踏む絨毯の感触が心地良かったです。なんだか自分の部屋にいるようでした。(実際、来店する度に長居してしまいました、ゴメンナサイ)


また、偶然なことに、同じ埼玉県内にお住まいの方と知り合えたことも嬉しかったです。


とにかく、非常に居心地の良いお店だったので、また来年も行きたいと思います。季節は・・・やっぱり夏が良いな。

 

買った本を含めて、「葉ね文庫」さんがどのようなお店かということ、また、大阪旅行の全般については以下のブログに書いてあります。

 

【関連記事】

大阪旅行記1日目 ~葉ね文庫さんに行ってきました~
https://ryjkmr1.hatenablog.com/entry/2018/07/13/175409

 

大阪旅行記2日目 ~中崎町の面白いお店と、葉ね文庫さんでの嬉しい出来事~
https://ryjkmr1.hatenablog.com/entry/2018/07/14/104813

 

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葉ね文庫さんの看板

 

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店内の様子

 

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店主・池上きくこさんと私

 

 

31日 石田波郷新人賞応募

芝不器俳句新人賞に続き、7月の終わりに石田波郷新人賞に応募しました。石田波郷新人賞は、年齢制限30歳未満という、俳句の賞のなかでも非常に若い年代向けの賞です。また、未発表作20句に表題を付けて応募します。私は「会話」という表題を付けて応募しました。
芝不器男俳句新人賞での「自分らしい俳句とはなにか」という考えを、この賞で実践してみたいという思いがありました。
しかし、10月の中旬に知った結果では惨敗芝不器男俳句新人賞のときは通過できた一次選考すら通過出来ませんでした。
それから、自分の技術不足もあるのでしょうが、なんとなく自分のいまの作風である「口語体・現代仮名遣い」の俳句が軽く見られているような印象でした。
はっきり言って、応募作品の「会話」は、今年自分が応募した3つの賞(芝不器男俳句新人賞・石田波郷新人賞・いま推敲中の俳句四季新人賞)のなかで、一番よく書けた作品でした。それだけに、結果のショックは大きかったです。

 

【関連記事】

石田波郷新人賞について考えたこと
https://ryjkmr1.hatenablog.com/entry/2018/10/16/190452

 

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いちおう作品集は送られてきました・・・。

 

7月の一句 藻の花や爪先立ちという孤独

 

・8月

 

28日~30日 髙田獄舎さんと北海道旅行

フォロワーさんのお一人であり、俳句や短歌を書かれている髙田獄舎さんのお誘いで、髙田さんのお住まいの北海道は札幌と登別温泉に行ってきました。


生まれて初めて行った北海道ですが、食べ物は美味しく、温泉も気持ち良かったです。何より、旅行中の髙田さんの親切な案内が嬉しかったです。


髙田さんは来年の1月に関東の若手俳句作家を集めた新年会を主催しているので、またそのときにお会い出来たら良いと思います。


最後に、髙田さんが8月下旬にご自身のブログで発表した連作50句「ふるさと」から、特に印象的な句を引きます。

 

黄金の鷹地に埋めてから孤独な着火

 

〈最高〉に額づけば釘と龍錆びに濁流消え

 

祝祭じみたビル内の擬声と膨らむサボテン

 

暑い寒村毒蛇干からび家具生まれ

 

錐のように美詩人踊り階下の海亀

 

土塊数えて俺らを〈ぼくら〉などと言わない

 

絹的な冬の時間のウィスキーにも広がる根

 

電球換え終え厠に確かなミッキーマウスの呼吸

 

自己愛を割けば菊の眩暈がビルの玩具

 

腐る地下水爪や鉄橋がのびるとき


髙田さんのブログ「愚人正機」→(http://guzinsyouki.blog.fc2.com

髙田さんの俳句50句連作「ふるさと」→(http://guzinsyouki.blog.fc2.com/blog-entry-41.html

 

【関連記事】

北海道旅行記 1日目 〜髙田獄舎さんと初めてお会いして、札幌でお酒を呑みまくりました〜
https://ryjkmr1.hatenablog.com/entry/2018/09/20/205644

 

北海道旅行記 2日目① 〜登別温泉へ行く〜
https://ryjkmr1.hatenablog.com/entry/2018/09/25/212851

 

北海道旅行記 2日目② 〜「地獄谷」をめぐり、「うる星やつら」について話しました〜
https://ryjkmr1.hatenablog.com/entry/2018/09/26/221432

 

北海道旅行記 3日目 〜さようなら、北海道!
https://ryjkmr1.hatenablog.com/entry/2018/09/29/155843

 

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美しかった札幌の夜景

 

8月の一句 初恋や遠くの空にいなびかり

 

・9月

 

1日 「海原」創刊

この日、『海原』が創刊されました。『海原』は、先に書いたように『海程』の後継誌です。

「海程」は1962年の創刊以来約56年間続いた俳句雑誌でしたが、昨年の5月金子兜太先生から終刊が発表されました。
また、当初は金子主宰ご自身も「海原」の創刊号を手に取られる予定でしたが、これも先に書いたようにそれが叶うことはなく今年の2月に98歳で亡くなられてしまいました。

 

金子先生の死後、今年の7月に「海程」は終刊号を迎え、その約56年の歴史に幕を下ろしました。

 

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『海程』終刊号

 

それから約2ヶ月経ち、安西篤さんの代表のもと「海原」の創刊号が出されました。
もちろん、「海程」の句会等でその存在は知っていましたが、やはり実物を見ると感慨深いものがありました。

 

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『海原』創刊号

 

そして、これもこのブログで何度か書いていることですが、私は「海程」時代、句会に俳句を送ることはあっても、「海程」の会員になることはしませんでした。さらに言えば、私が初めて「海程」の句会に出席したのが既に終刊が発表されたあとだったので、敢えて会員にはなりませんでした。

つまり、「海原」は私にとって初めて所属する俳句雑誌というわけです。先に書いた感慨深さのなかには、単に実物を見たという思いだけではなく、そのような思いも大きくありました。

 

『海原』は同人と会員(会友)とに分かれています。私は句歴そのものが短いので会友です。
会友には「海原集」というページがあり、会友の方たちの俳句が掲載されています。

「海原集」では、発行人の武田伸一さんの選により、上位30位までの会友が元々投句した5句のうち4句掲載されます。30位より下は3句掲載されます。
また、その上位30位までのうち、さらに武田さんが良いと思われた句は「好作三十句」のなかに選ばれ、1ページにまとめて掲載されます。
そして、そんな会友である私にとって、その創刊号で嬉しいことがありました。
その上位30位までのなかに私の句が選ばれたのです。
初めて俳句雑誌に投句をして、その5句のうち4句が掲載されたということは非常に驚きましたし、嬉しかったです。

また、「好句拾録」というコーナーに、その4句のうち1句が掲載されたことも嬉しかったです。
「好句拾録」は、そのタイトルの下にかっことじで「好作三十句を除く」と書かれているので、「好作三十句」の次点のようなものだと自分では捉えています。

「好句拾録」に掲載されたのは、

半分は薬のからだ 百合活ける

という句です。

『海原』の創刊号は、その創刊の事実以上に嬉しいことを私にもたらしてくれました。

 

※追記 その後、「好作三十句」には、第3号(11月号)に初めて選ばれ、最新号の第4号(12月号)でも続きました。また、創刊以来上位30位以内には入っています。どちらもとても嬉しく、このまま続いてほしいです。『海原』での直近の目標は、「海原集」の第1位です!

 

【関連記事】

「海原」創刊!→(https://ryjkmr1.hatenablog.com/entry/2018/09/02/010031

 

9月の一句 猫じゃらし青信号ってつまらない

 

・10月

 

20日 「LOTUS」の句会に参加させていただきました

この日、俳句同人誌「LOTUS」の句会に参加させていただくため、王子まで行ってきました。

 

私が「LOTUS」の句会に参加させていただきたいと考えたのは、まず芝不器男俳句新人賞がきっかけでした。
今回の芝不器男俳句新人賞の受賞者のうち、城戸朱理奨励賞を受賞された表健太郎さんと西村我尼吾奨励賞を受賞された佐々木貴子さんはともに「LOTUS」の同人です。
また、前回、第4回の芝不器男俳句新人賞を受賞された曽根毅さんも「LOTUS」の同人です。
さらに第2回で齋藤愼爾奨励賞を受賞された九堂夜想(くどう・やそう)さんも「LOTUS」の同人です。

つまり、過去5回の大会の歴史のなかで、「LOTUS」に所属している俳句作家は多く賞に選ばれています。
もちろん、どこの結社・同人に所属しているかより、その個人の才能がどのようなものかが重要であることは承知です。しかし、こうした結果は意識せざるを得ないと思います。

こうした結果を受けて、、個人的に「LOTUS」への関心はとても高まりました。

 

また、そうした賞以外にも、そもそもの同人の皆さんの句風(特に、九堂夜想さんと酒卷英一郞さん)に惹かれたという理由もあります。

 

実際に私が句会に出したのは、以下の3句


言語野の
端ばかり見て
秋の暮

 

はらからの
そのははからの
波羅蜜多

 

枯尾花
或る辭失くして
揺れ止まぬ


同人のお一人であり、一行ではなく三行表記で俳句を書いている酒卷英一郞さんに倣って、三行表記の句を投句しました。

 

そして、この3句のうち「言語野」の句を酒卷さんに選んでいただき、最高得点タイもいただけて非常に嬉しかったです。

 

三行表記の俳句は実際に書いてみて思った以上に楽しかったので、これからも参加しようと思います。

 

【関連記事】

「LOTUS」の句会に行ってきました!
https://ryjkmr1.hatenablog.com/entry/2018/10/21/233216

 

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九堂夜想さん(右)と私

 

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酒卷英一郞さんと私

 

10月の一句
言語野の
端ばかり見て
秋の暮

 

・11月

 

7日 間村俊一さんの装幀展に行ってきました

以前から憧れていた装幀家であり、俳句作家でもある間村俊一さんの装幀展「ボヴァリー夫人の庭」へ根岸まで行ってきました。
会場は古民家を改装したギャラリー。そのなかには間村さんが装幀された本がズラッと並んでいました。

また、この展覧会では、展示の他に「三つ巴バトルトークと称された鼎談も行われていました。
私が観に行った日には、俳句作家の小澤實さん(結社「澤」主宰)と、詩人・俳句作家の高橋睦郎さんと間村さんの鼎談でした。貴重な話がたくさん聞けて良かったです。間村さんから著書に揮毫もしていただきました。

 

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鼎談の様子。左から 小澤さん、高橋さん、間村さん。

 

【関連記事】

間村俊一さんの装幀展「ボヴァリー夫人の庭」に行ってきました!
https://ryjkmr1.hatenablog.com/entry/2018/11/10/120020


10日 「詩客」への原稿執筆

10月の「LOTUS」の句会が縁で、九堂さんから「詩客(しきゃく)」という詩人の森川雅美さんが運営されているウェブサイトへの原稿の依頼をいただきました。タイトルこそ「俳句時評」となっているものの、九堂さんの「テーマはどんなものでも構いません」というお言葉に甘えて、以前から好きだった俳句作家・大原テルカズについて書きました。もともとこのブログに書いた文章を大幅に書き変えたものです。句歴の浅い私にこのようなご依頼をいただき、非常に嬉しかったです。

 

【関連記事】

俳句時評 第103回 大原テルカズの行方
https://blog.goo.ne.jp/sikyakuhaiku/e/75a5a51723af535b6a4432c8534a525e

 

11月の一句 少年は迷路に夢中三島の忌

 

・12月

 

31日 俳句四季新人賞応募

あっという間に今年も終わりです。こうして書いてみると、随分と色んなことがありました。

そして、現在は12月31日に締め切りの俳句四季新人賞への応募作品を推敲しています。


この賞は、年齢制限45歳以下、あるいは句歴10年以内の人が応募対象になっています。また、総句数30句に表題を付けて応募しますが、3年以内の既発表作は応募可能です。

 

私の場合、俳句を書き始めてちょうど2年なので、全句既発表作でも応募は出来るのですが、やはり下手な句が多く、うんうん唸りながら新しく句を書いています・・・(^-^;)

 

推敲していて特に印象的なのは、7月に応募した石田波郷新人賞との難易度の違いです。石田波郷新人賞は未発表作20句、俳句四季新人賞は未発表作・既発表作含めて30句なので、正直「難易度にそこまで差は無いだろう」と考えていました。

 

甘かった・・・(笑)

 

句数が10句増えただけで、「こんなに句を揃えるのが難しくなるのか」と感じました。

 

でも、句数30句自体は揃っているので、あとは締め切りまで粘って良い作品を完成させたいです。そして受賞したいです。

 

来年の目標

 

こんな感じで、俳句四季新人賞の推敲に追われながら俳句2年目の日を迎えています。

 

最後に、来年の目標を。。本当はこういうものを考えることは苦手なのですが・・・(笑)


今年は齋藤愼爾さん、高田獄舎さん、「LOTUS」の皆さん、小澤實さんが主宰を務められる「澤」の皆さん等と初めてお会い出来た年でした。なので、来年からもこうした新しい出会いを増やしていきたいです。そして様々な方から刺激を受けたいです。具体的には、来年の1月に髙田さんが主催される新年会がそうした場になれば良いと思います。

 

また、「LOTUS」の酒卷英一郞さんとお会いしたことで自分の俳句表現のなかに新しく三行表記が加わったので、来年からは一行表記(口語体・現代仮名遣い)と三行表記(文語体・旧仮名遣い)とを合わせて、「自分の俳句」について考えていきたいです。

 

確か「LOTUS」のどなたかから「真逆だね(笑)」と仰られましたが、その通りだと思います(笑)

 

そして!なによりいま推敲している俳句四季新人賞を受賞したいと思います

 

 

というわけで、来年もよろしくお願いします(*^▽^*)