大阪旅行記 1日目〜葉ね文庫さんに行ってきました〜
こんにちは。
実は、昨日から2泊3日の予定で大阪に来ています。
昨日の夕方にTwitterで「今晩中にブログを書きます」と言ったんですが、夕方から夜にかけて色々あり、結局は書けないまま寝てしまいました・・・(苦笑)
というワケで、これから大阪旅行の1日目の様子を書いていきます。写真多めです。
9時40分ごろに東京駅に着き、10時33分発のひかりで新大阪駅まで向かいます。
↑新幹線のなかでの昼食
ひかりに乗ってから約2時間後の13時36分、新大阪駅に着きました。
タイトルにも書きましたが、今回の旅行の最大の目的は「葉ね文庫」さんに行くこと。詳しくは後述しますが、葉ね文庫さんは俳句・短歌・川柳・詩関係の本を豊富に取り揃えている本屋さんです。俳句を書いている身として、前から行ってみたいと思っていました。
しかし、葉ね文庫さんの平日の営業時間は19時から。なので、しばらくホテルで持ってきた本を読んだりしてゴロゴロしていました。
昨日私が泊まったホテルがこちら。「アリエッタホテル大阪」。本町駅の近くにある、キレイなホテルです。
アリエッタホテル大阪 公式サイト→https://www.thehotel.co.jp/jp/arietta_osaka/
部屋はこんな感じ。
今回泊まったプランが夕食のないプランだったので(というより、ビジネスホテルっぽいホテルで、元々夕食が無さそう)、夕食はホテルの近くのお店で食べることにしました。
私が選んだのは「千鳥屋宗家」。お店の大部分は和菓子屋ですが、カフェも併設されていてそこでご飯を食べることが出来ます。
千鳥屋宗家 公式サイト→http://www.chidoriya.jp/
私が頼んだのは京五目ご飯とうどんのセット。大阪をはじめとして関西には何度か行ったことがあるのですが、あの薄味の出汁が美味しく、うどんは結構食べていると思います。
結構ホテルの部屋の冷房が強く、体が冷えてしまっていたので、温かいうどんがとても美味しかったです (*^▽^*)
ちなみに、千鳥屋宗家ではこんなことを募集していました。・・・当たるのかな?
夕飯を食べ終えると、葉ね文庫さんへ行くのにちょうど良い時間帯だったので、ホテルのある本町駅から、葉ね文庫さんのある中崎町駅まで向かいます。
帰宅ラッシュにぶつかったのか、地下鉄の予想外の混み具合に少し戸惑ってしまいましたが、無事に中崎町駅に着けました。
中崎町駅から葉ね文庫さんまでは近く、迷わずにお店まで着けました。「サクラビル」というビルの半地下の階に、葉ね文庫さんはあります。
看板の絵からも分かるかも知れませんが、葉ね文庫さんは靴を脱いであがるお店です。私もサンダルを脱いで、素足になってあがりました。床には一面絨毯が敷かれていて、絨毯の感触が心地良かったです。
また、先ほど俳句や短歌関係の本を豊富に取り揃えていると書きましたが、実際に行ってみてそれを感じました。小さな店内にそうした本が敷き詰められている様は圧巻でした。
「葉ね文庫」さんの店主は池上きくこさん。ショートカットと、おだやかな話し方が印象的でした。私がお店にいる間、お客さんが何人か来ていたのですが、どなたとも楽しそうにお話されていました。なんか、池上さんも半分お客さんのような感じでした。失礼な言い方かも知れませんが、そのくらいお客さんと自然体でお話されていました(対して、私のお店にいるときの態度、特にお店に入ったばかりのときの態度はぎこちなかったです・・・)。
ちなみに、色んなお客さんのうち、女性の2人組とは、私と同じく閉店までいたので結構話せました。私が「埼玉から来ました」と言うと、2人とも「わざわざ葉ね文庫に来るために埼玉から来るなんて!」と、とても驚いていました。
また、そのうちのお一人は、どうやら「埼玉=東京のベッドタウン=都会」と思われているらしく、「埼玉って都会ですよね? 私なんか夜になると外からカエルの鳴き声が聞こえるところに住んでいます」と仰いました。
ホントのことを言えば、私が住んでいるのは埼玉の片田舎で(というより、そもそも埼玉が都会ではない)、同じように夜になるとカエルの鳴き声が聞こえてくるのですが、「都会的なイメージを持たれているほうが良い」と思い、そのまま否定をせずに黙っていました(悪いヤツ)。
さて、そんな葉ね文庫さんでは、「めったに行けないお店だ」と思ってたくさん本を買いました。その買った本がこちら。
西川徹郎句集『無灯艦隊』(著者署名入!)
俳誌『LOTUS』第35号
特集/LOTUSレポートⅢ 酒卷英一郞「阿哆喇句祠亞 ataraxia」(アタラクシア)評
笹井宏之歌集『八月のフルート奏者』
家登みろく・朝妻久美子『俳句・川柳共詠句集 混線』
安井浩司『安井浩司選句集』
関根千方句集『白桃』
特に買えて嬉しかったのが『LOTUS』第35号です。この号で特集されている酒卷英一郞という俳句作家は、一行ではなく三行に分けて俳句を書いている人です。句の例として、
描きつ傍(かきつはた)
主觀寫生の(しゆくわんしやせいの)
明忽ぐ(あけいそぐ)
すてつぺい
白き夏野が
すてつぺん
裏花や(うらばなや)
わたくしあめの
外に濡れて
といったものがあります。酒卷は1950年に生まれ、19歳のときから俳句を書き始めており、つまり既に40年以上俳句を書いているのですが、「生涯に一冊の句集しか上梓しない。初めての句集が全句集でありたい」と考えており、未だ句集を上梓していません。
そのため、「阿哆喇句祠亞 ataraxia」というタイトルで酒卷の俳句が50句収録されており、また彼へのインタビュー、『LOTUS』の他の同人による彼の俳句についての評論も収録されているこの号は、現時点で酒卷の俳句を最もまとまって読める資料だと思います。
先ほどあげた句のように、酒卷の俳句は難しいものが多いのですが、自分の俳句の鑑賞力を鍛えるためにも頑張って読みます。
・・・好きな俳句作家に熱を入れすぎてしまったので、話を葉ね文庫さんに戻します(笑)
葉ね文庫さんでは、来たお客さんの多くに短冊を渡し、自作の俳句や短歌を書いてもらっています。やはり、お店に来るお客さんも俳句や短歌を書かれている方が多いそうです。ちなみに、先ほど書いた女性の2人組も、どちらも短歌を詠まれている方でした。
なので、お店には短冊がたくさん吊るされています。
そして、私も短冊とペンを渡され、俳句を書かせてもらいました (^▽^)
それがこちら。
キョウチクトウ嫌いな人の名が綺麗
今年の芝不器男俳句新人賞に応募したなかの1句です。
もしよければ、お店に行かれたときに探してもらいたいです(笑)
そして、最後は店主の池上さんと記念撮影をして、お店をあとにしました。こころよく撮影に応じていただきありがとうございました。
というワケで、初めての葉ね文庫は大満足のうちに終了しました。改めて言いますが、葉ね文庫さんの俳句・短歌・川柳・詩関係の本の豊富は想像以上でした。短詩型・文学に興味のある方は絶対行ってみるべきだと思います。
葉ね文庫さん 公式サイト→http://hanebunko.com/
池上きくこさんのTwitter→https://mobile.twitter.com/tobiyaman
・・・そして、最初に言ったようにホテルに戻ったらブログを書く予定だったんですが、ホテルの部屋に着くやいなや眠ってしまいした・・・。
とりあえず、1日目はこんな感じで終わりました。
次回は、2日目に訪れた、葉ね文庫さん以外の中崎町の面白いお店について書きたいと思います。ていうか、今日がもうその2日目なのですが(笑)
ではまた〜。