朱夏句会に行ってきました!
こんばんは。
4月28日(日)、第1回「朱夏句会」に参加させていただきました。場所は東京の新宿家庭クラブ会館。
朱夏句会とは、なつはづきさんが代表を務められる句会です。なつさんには日頃からとてもお世話になっています。
朱夏句会が開催されるまでの簡単な経緯を話します。
それまでなつさんとは、私が所属している結社「海原」の東京都区句会でご一緒させていただいてました。
しかし、昨年になつさんは第36回現代俳句新人賞を受賞。そのこと自体は勿論嬉しいのですが、それによって俳句総合誌へ作品を寄稿することが増えたり、ご自身のお仕事も忙しかったりと、東京都区句会への参加が難しくなっていきました。
第36回現代俳句新人賞受賞作 なつはづき「からだ」→
そこで、「自分が参加出来る句会が無いのなら、自分で句会を作ってしまおう」となつさんが思い立って生まれたのが、この朱夏句会でした。なので、なつさんとお会いするのも久しぶりでした。
当日には、私やなつさんを含め全部で15人が参加。「海原」以外にも「蛮」「歯車」「小熊座」といった結社から参加されていた方がいらっしゃいました。
私が当日に出した句は、以下の4句です。
本当は知っていましたふきのとう
アネモネの姉のあたりに水を撒く
少しずつ慣れるあだ名やライラック
ピラミッド好きな子供や三鬼の忌
このうち、「アネモネの」の句には4点、「少しずつ」の句には3点が入り、あとの2句は無得点でした。
「アネモネの」の句は、結論から先に言ってしまえば
たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ (坪内稔典)
姉にあねもね一行一句の毛は成りぬ (攝津幸彦)
という2つの句を元にした完全に言葉遊びの句なのですが、合評では以下のように、自分でも予想外に様々な句の解釈が出てきました。
「姉のあたり、という表現が面白い。」
「アネモネの、から、姉のあたり、というふうに範囲が狭くなっている書き方をされているのだから、水を撒く、ではなく水をやる、と表現したほうが良いのではないか。水を撒く、だと広い範囲に水を撒いている印象を持つ。」
こうした合評を聞きながら、こんな言葉遊びだけの句に真剣に向き合っていただいて嬉しいような、申し訳ないような気持ちになりました(笑)
また、句会終了後、なつさんから句集『朱夏』をいただきました。
『朱夏』には、第36回現代俳句新人賞受賞作の他にも、俳句総合誌や新聞に寄稿された作品がまとめられています。
この句集の感想については、また後でブログに書きたいと思います。
句会の全体的な感想としては、やはり様々な結社から参加者がいらっしゃっていたので、「海原」の句会ではなかなか聞けないような句評を聞けたことが刺激的でした。
朱夏句会はこれからも定期的に開催していくらしいので、なるべく沢山参加させていただこうと思います。
改めて、代表のなつはづきさんにお礼を言いたいです。
ありがとうございました!(*^▽^*)