あたまのなかで

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木村リュウジの日々反省:月野ぽぽな「はつなつの上澄みとして母ねむる」(「海原」第2号)・・

 

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    「海原(KAIGEN)」第2号(2018・10月号、海原発行所)は、「海程全国大会 in 秩父 Final 」と題し、昨年7月に故・金子兜太の故郷秩父で開催された「海程」の最後の全国大会の様子に多くのページを割いている。

全国大会では現「海原」代表の安西篤が

 

    「先生のご逝去を受けての大会、緊張としみじみとしたものを感じる。喪失感から立ち上がるエネルギーを感じる。一月号に『海原』の概要を、二・三月号に理念を載せた。①最短定型という詩形式への愛を、②『俳諧自由』の精神という『海程』の理念を踏襲していく。」

 

    と挨拶した。その後、第1日目の第一次句会をはじめ、3日間のうち句会が3回も行われたというから、既に兜太の残したエネルギーは同人・会友に継承されているのではないかと愚生は考えてしまう。

    また、宮崎斗士はこの全国大会を振り返り「ありがとう、秩父という文章を寄稿している。一部引用したい。

 

    私的には約二十年に渡って、俳句道場をはじめ何度となくお世話になった秩父。俳句道場も終わり、これで一段落かと思うと感慨深い。たくさんの思い出をありがとう、秩父。またふらっと訪ねてみたい、もちろん金子先生ご夫妻のお墓参りを兼ねて。バナナ持参で。

 

    最後に、第一次句会での高点句を以下に挙げてゆきたい。

 

はつなつの上澄みとして母ねむる    月野ぽぽな

田を植えて遠流のごとく青むかな    松本勇二

妻そっくりだなぁ春の舌出し絡繰め    樽谷寛子

閑かさや青葉を軽く噛む感じ    遠山郁好

青田風空きっ腹ほどの帰心です    森    鈴

引力にかすかなる音昼蛍   金子斐子

草刈女水の韻(ひびき)を思慕しつつ    日高    玲

どこまでも荒野少年蚊帳を出て    鳥山由貴子

夏怒濤兜太の一輪車の轍    中野佑海

十薬は福島の使者夜も灯る    野口佐稔

田水湧く畳はみ出す子の手足    佐藤君子

青鮫よ万緑ちょうどいい重さ   茂里美絵

母ひとり男の貌で毛虫焼く    藤田敦子

青鮫の遺伝子どっと走り梅雨    山中葛子

 

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撮影・木村リュウジ    オシロイバナ