高知県旅行記 1日目① ~はりまや橋から桂浜まで~
こんにちは。
少し前の話になってしまいますが、5月15日(水)から18日(土)の3泊4日にかけて、高知旅行に行ってきました。
今回の旅行は自分にとって初めての高知どころか、初めての四国でした。また、今回はホテル等ではなくゲストハウスに泊まったのですが、それも初めてのことでした。
このように、初めてだらけの高知旅行だったので、楽しめるかどうか不安な部分も正直ありました。
しかし、結論から言えば、それは全くの思い過ごしでした。
高知、最高でした!景色もきれいだったし、ご飯もお酒も美味しかったです。それから、魅力的な方にたくさん出会えました!
その3泊4日の記録を、これから書いていきます。
目次
1 いざ高知!
3 初めての路面電車
4 頭の中で
5 桂浜
5月15日(水)
1 いざ高知!
5月14日(火)21時15分。バスタ新宿から高速バス「ドリーム高知」1号に乗って高知を目指します。その出発からおよそ11時間、5月15日10時ちょうどに高知駅バスターミナルに到着しました。
高知に着いた第一印象は「空が広い!」でした。「えっ、そんなこと?」ともしかしたら思われるかも知れませんが、駅の周辺にもあまり高い建物が無く、真っ青な空が目にまぶしかったです (*^▽^*) そして、この空の青さは、この後の高知旅行で何度も感じました。
また、到着時間についてなんですが、私は少しミスをしてしまいました。
さっきも書いたように高速バスが高知駅バスターミナルに着いたのが10時。しかし、ゲストハウスのチェックインの時刻は16時。
はじめ私は、「高知に着いたら、駅前に何かお店があるだろうから、そこで時間をつぶそう」とテキトウに考えていました。
しかし、実際に着いてみるとあるお店はどれも居酒屋さんばかり。(高知県は日本酒で全国的に有名ですよね)当然、この時間ではどのお店も開いていません。また、商店街がいくつかありましたが、やはりお店は開いていません。
「どうしよう・・・。」と少し考えましたが、とりあえずキャリーバッグを駅構内のコインロッカーに預け、駅前を歩いてみることにしました。
駅前から少し歩くと、はりまや橋に着きました。言ってみれば、私がこの旅行で最初に訪れた観光スポットです。
しかしこのはりまや橋、その名前と同時に「高知の残念観光スポット」と呼ばれていることも知っていました。
どんなものか実際に見てみると・・・。
ち、小さい!!!( ゚Д゚)
〽土佐の高知の はりまや橋で 坊さんかんざし 買うを見た よさこい よさこい
と謡われているくらいですから、なんとなく立派な橋を想像していたんですが・・・。
なんか、街のなかにぽつんと架かっている感じでした・・・( ̄▽ ̄;)
それでも「渡ることに意義があるんだ」と自分に言い聞かせ、実際に橋の上を渡りました。
ちなみに、そのことを後でゲストハウスのスタッフさんに話したら、一言
「えらい」
と言ってもらえました。
また、はりまや橋のすぐ近くには「はりまや橋商店街」があります。
この写真だと少し伝わりづらいかも知れませんが、木造のアーケードが特徴的です。どこまでも続くアーケードは、実際に見てみると圧巻です。
実はこのアーケード、全て高知県産の木を使って作られています。このような木造のアーケードを持つ商店街は全国的にも珍しいそうです。
また、よさこい祭りのときは、競演場のひとつにもなります (*^_^*)
ちなみに、駅前を歩いていたときにこんな看板を見つけました。
「酒は男の子守唄」・・・。高知を一人旅する男である自分にとって、肝に銘じようと思った言葉でした。
3 初めての路面電車
駅前から歩き続けて少し疲れたので、近くにお風呂が入れるところはないか、駅のすぐ近くの観光案内所「とさてらす」に行って訊いてみることにしました。
それまで歩いた道を律義に(?)また歩いて引き返し、「とさてらす」に向かいます。
「とさてらす」のスタッフさんが教えてくれたのは「三翠園」という旅館。入浴だけでもOKということで、行ってみることにしました。
三翠園に行くのに一番楽な手段は路面電車に乗ることです。始発の「高知駅前」の停留所から「はりまや橋」まで乗り、そこから「伊野」方面に乗り換えて、途中の「県庁前」で降ります。
なんだかこう書くと複雑そうに聞こえるかも知れませんが、実際は高知市内の小さな区間での乗り換えなので、迷ったりすることはないと思います。
せっかく路面電車の話が出たので、三翠園の話の前に路面電車の話をもう少し続けます。
実は、今回の旅行で生まれて初めて路面電車に乗りました!
もちろん、前々からどんなものかは知っていましたが、実際にそれが街中を走っているのを見たり、自分で乗ったりするとやはりワクワクしました (*^▽^*)
自分が普段乗っている電車や地下鉄と違って、路面電車は街中をゆっくりと走っている感じがしました。また、3分から5分に1本来るので、例えば停留所で電車を待っているときに少し気になるお店を見つけたら、電車を1本送らせてそのお店に少し寄ってみるなんてことも可能です。
そうした路面電車の全体的に「ゆったりとした」感じが、「自分は高知に来ている、旅行に来ている」という思いを引き立たせてくれます。
また、高知の旅行で路面電車、もしくは観光バス「MY遊バス」を使うなら、1日乗車券が便利です。
1日乗車券はさっき書いた「とさてらす」等、様々な場所で販売しています。値段等は細かく設定されているので、詳しくは下のホームページを見てもらいたいです m(_ _)m
この乗車券を買うと、路面電車とMY遊バスが1日乗り放題になります。なので、少しでも高知の色々な場所に行ってみたいと思っている方は、ぜひ買っておくべきだと思います。
ちなみに、今回の旅行で撮った路面電車の写真は上の1枚だけです。なんか撮るの難しくて・・・。しかも、その1枚すら斜めに写っているし・・・。「もっとちゃんと撮れよ!」と自分に言いたいです(苦笑)
写真のことはともかく、そんな路面電車にゆったり揺られていると、じきに「県庁前」に到着しました。そして「県庁前」を降りて少し歩いていると三翠園が見えました。
三翠園は広々とした立派な旅館でした。また、受付のエントランスでは冷房が効いていて、入った途端に思わず「涼しい~」と声に出そうになりました(笑)
お風呂も気持ち良かったです。平日の昼間とあまり人がいない時間だったのか、大浴場、露天風呂、サウナとほとんど貸切で楽しめました (*^▽^*)
ちなみに、さっき書いた1日乗車券ですが、これは単に乗り放題になるだけではなく、協賛している旅館や博物館といった様々な施設で割引の特典があります。この三翠園でも入浴料が900円から700円に割引になりました。
さっぱりしたところで三翠園を出ます。このときの時間は、多分10時半か11時くらいだったと思います。相変わらず、ゲストハウスのチェックインまでには時間があります・・・。
そこで、私は桂浜に行こうと思い立ちました。今回の旅行で絶対に行こうと思っていた場所なのでテンションが上がります。
・頭の中で
「県庁前」から桂浜までは、まず路面電車で「はりまや橋」を目指します。そしてやはり「はりまや橋」まで乗り、そこから「桟橋通五丁目」方面に乗り換えて、終点の「桟橋通五丁目」で降ります。
そして、ここからはMY遊バスに乗り換えて、桂浜まで一気に向かいます。
しかし、私が実際に「桟橋通五丁目」の停留所を降りたとき、次のバスが来るまで1時間近くありました・・・。ゲストハウスのことと言い、自分の時間管理の下手さを思い知らされます・・・。
仕方がないので、やはり停留所の周りをぶらぶらします。
途中、「高知県立自由民権博物館」という施設がありましたが、頭の出来が良くない私には展示を見てもピンとこないだろうなと思いスルーしました。
周りには博物館以外、何もありませんでした。近くには高校と何かの工場が見えるだけです。そして、高知駅バスターミナルを降りたときと同じ青い空が広がっていました。
左手側に続く白い壁に沿って、私はどこまでも歩いていきました。
そのとき、私は不意にある感覚を覚えました。
こんなに「意味が無い」ということを体験したのは、いつ以来だろう―。
小さい頃は、近くの道を何の意味も無くどこまでも歩いていけました。その記憶は、楽しいとか懐かしいとかを通り越して、頭の中で一つの風景として覚えています。
しかし、歳を重ねるにつれ、勉強やアルバイト、仕事、あるいは人間関係の色々といったことに忙しくなり、いつしかそうした意味の無い時間は無くなってしまいました。
もちろん、勉強や仕事は大事です。しかし、それに気を取られ過ぎていたのではないかと思いました。
私が歩けば私は進むし、私が歩かなければ私は止まる。
こうして文字に書くことも恥ずかしいくらい当たり前のことですが、そのことがたまらなく貴重に感じました。
なんだか、さっき書いたような頭の中の風景にもう一度会えたような気がしました。
5 桂浜
そんなことを考えていると、じきにバスが到着しました。強い陽射しがガラスから差し込むなか、桂浜へと向かいます。
大体1時間くらいで桂浜に到着しました。
桂浜のバスターミナルの周りはお土産屋や食堂が建ち並び、ローカルな雰囲気がいっぱいでした。また、書くのが遅くなりましたが、桂浜はあの大きな坂本龍馬像があるところです。そのため、どのお土産屋も龍馬グッズがところ狭しと置かれていました。
このときの時間は、多分14時くらいだったと思います。さすがにお腹が空いて来たので、その食堂でカツオのたたき定食を食べました。高知での初めてのカツオです。当然ながらメチャメチャ美味しかったです (*^▽^*)
ちなみに、ご飯に混ぜてあるのはあおさの佃煮です。これも美味しかった。
昼ご飯を食べ終え、いよいよ桂浜を目指します。
桂浜は、そうしたお土産屋や食堂を過ぎると見える石段を登った先に広がっていました。
桂浜は波が荒く、遊泳禁止になっています。そのため、浜に沿って作られた遊歩道越しにその波を眺める人が多かったです。
遊歩道は浜から一段高い位置に作られています。なので自分はそこに腰掛けて、サンダルを脱いで素足を潮風に預けました。
白い荒波が沖からこちらに迫ってくる様子は、動物が突進してくるようでした。しかし、それほど荒い波も岩にぶつかった途端、跡形もなく崩れていきます。すると沖からまた新しく波が生まれ、同じように岩にぶつかって消えていきます。
波は、それを何度も繰り返していました。
この波をずっと見ながら色んなことを考えたのですが、どれも上手に言葉に出来ません。或いは、何も考えていなかったのかも知れません。
また、この波を見ていたときの気持ちは、さっき書いたバスを待っていたときの気持ちとも違うものでした。
ただ一つ言えるのは、この桂浜の波は自分がいままで見てきたなかで一番美しい海だったということです。
自分は、何十分も遊歩道に腰掛けて、桂浜を見ていました。
とりあえず、今回はここまでにします。(文字数も多くなっちゃったし、笑)次回は、1日目の夕方にゲストハウスに着いてからのことを書こうと思います。