「カードキャプターさくら展 魔法にかけられた美術館」に行ってきました!
こんばんは。
昨日は六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催されている「カードキャプターさくら展 魔法にかけられた美術館」に行ってきました!
展覧会の公式サイト→(http://ccsakura-official.com/ccsakuraten/)
これまでこのブログでも何回か話していますが、私は「カードキャプターさくら」が大好きです。
そもそも、私が「カードキャプターさくら」を好きになったきっかけは、2016年7月から『カードキャプターさくら クリアカード編』の連載が始まり、また今年の1月にはNHK BSプレミアムでそのアニメも始まったことでした。
もちろん、それ以前から「カードキャプターさくら」という作品自体は漠然とですが知っていましたが、詳しいキャラクターやストーリーまでは知りませんでした。
そこで、そのアニメが始まったことを良いタイミングだと思い、1996年から2000年まで連載されていた『カードキャプターさくら』の原作の単行本を読み始めました。
絶句しました。まず、自分が想像していたより遥かに絵が上手でした。マンガの1ページごと、1コマごとの絵が非常に緻密に描かれていると思いました。
また、その絵と同じように、ストーリーも緻密なものであると知りました。例えば伏線に関して言えば、物語の終盤で重要な要素となる伏線が、既にその序盤に登場していたりして驚きました。
そして何よりもさくらちゃんの可愛さ!!!大げさではなく、今まで100回から200回は「可愛い」と口に出して言っていると思います。
さくらちゃんの素直なところ、たとえ困難な目に陥っても決してあきらめないところ、少し天然なところ、家族のみんな・友達のみんな、そしてケロちゃん、雪兎さん、小狼くんに優しいところ・・・。どれも本当に素敵です。
また、笑顔や、髪型、普段の服装・親友の知世ちゃんが作ってくれるバトルコスチュームもとても可愛いです。
このように「クリアカード編」のアニメを観ながら、また『カードキャプターさくら』の単行本を読みながら、私は段々とその世界観に惹かれていきました。「クリアカード編」のアニメと合わせて、「カードキャプターさくら」のアニメの再放送が行われたことも嬉しかったです。
しかし、今年の6月に「クリアカード編」のアニメが終了。まだ原作が連載中という理由からなんでしょうが、その最終回は正直言って消化不良なものでした。
「クリアカード編」の原作が連載中であるということは分かっていますが、やはり毎週日曜日のアニメを楽しみにしていた身として、放送終了後は「さくらロス」になってしまいました。例えば、アニメの第2期の放送が始まるとか、そうした新しいことを待ち望んでいました(欲張りですが・・・汗)
そんな身に今回の展覧会の開催を知りました。「絶対観に行きたい」と思いました。そして昨日、期待値を最大限まで上げて観に行きました。これからその様子を書いていきます。
まず、会場は先に書いたように六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリー。森ビルの52階にある美術館です。エレベーターで一気に52階まで上がります。
展覧会の会場に着いてまず目に飛び込んできたのは、壁一面に貼られたポスター。かなり大きかったです。
1 はじまりの書庫
最初の展示室は「はじまりの書庫」。クロウカードが入っていた本をはじめ、何冊もの本が巨大なかたちで部屋に置かれています。そして、それぞれの本の裏に「カードキャプターさくら」の作品紹介が書かれています。登場人物の相関図や、海外での人気について等です。
展覧会では写真撮影がOKな場所が多かったので、ここからは写真も合わせて展覧会の様子を書いていきます。(*^_^*)ノ
巨大なクロウカードの本!
たくさんの本が置かれています。
2 スペシャルシアター
「はじまりの書庫」の部屋は、「スペシャルシアター」へと続いています。この部屋では今回の展覧会に合わせたスペシャルムービーが観られます。
スクリーンに見開きのクロウカードの本が映し出されます。すると、その本からケロちゃんがひょこっと顔を出します(可愛い!)
ケロちゃんからのお話は、まず展覧会に来てくれたお客さんへのお礼。ちなみに、そのなかでケロちゃんは「こりゃ驚いた!今日のお客さん、みんなべっぴんさんと男前さんばかりやないか~!」と言っていました。つまり私はケロちゃんから男前だと認定してもらえたのです。イェイ。
そして、そのお礼に続くケロちゃんのお話なんですが・・・、これは実際に展覧会に行って聞いてほしいです。展覧会の序盤であるこのスペシャルムービーのなかでケロちゃんが話していたことが、展覧会の終盤、思わぬかたちで分かるようになっています。言ってみればここでのケロちゃんのお話は、この展覧会をひとつの物語に例えたときの伏線のようなものです。
3 花(フラワー)の部屋
次にあったのは「花(フラワー)の部屋」。さくらちゃんの本名は「木之本桜」といいますが、それにちなんでか「カードキャプターさくら」には実に多くの花が登場します。この部屋では、そんな作中に登場する花々をCLAMP先生によるイラストで観ることが出来ます。ちなみに、さくらちゃんの家族の名前ですが、お母さんは撫子さん、お父さんは藤隆(ふじたか)さん、お兄ちゃんは桃矢(とうや)くんといいます。みんな綺麗な名前・・・。
「花(フラワー)の部屋」の様子。壁に掛けられた花の絵はどれも小さいですが、それが却ってその繊細さに引き込まれます。
もちろん、さくらの絵も展示してありました。
この部屋について特に言いたいのは、2枚の写真を見て分かるように、壁や床に描かれた花の絵の数々です。
実はこれらの花の絵、壁紙等であらかじめ貼られているものではなく、この展覧会に来たお客さんが1枚ずつ貼っていったシールなのです。部屋には5種類の花のシールが置いてあって、そのなかから好きなシールを1枚貼ることが出来ます。
展覧会が始まってからまだ約1ヶ月ですが、既にこんなにたくさんの花のシールが貼られている光景に、「カードキャプターさくら」がいかにたくさんの人たちから愛されている作品かということを改めて感じました。
私もアジサイのシールを貼りました。これからもどんどんシールが増えていってほしいです(*^▽^*)
4 包囲(シージュ)された知世の部屋
次は「包囲(シージュ)された知世の部屋」。先に書いたように、さくらちゃんのバトルコスチュームは親友の知世ちゃんがすべて作ってくれています。この部屋では、そんな作中に登場するバトルコスチュームが再現されています。
どのバトルコスチュームも、非常に細かいところまで再現されていて驚きました!
5 迷(メイズ)な原画ゾーン
ここは今回の展覧会で最も重要な展示かも知れません。「原画ゾーン」とあるように、『カードキャプターさくら』『カードキャプターさくら クリアカード編』のなかから、いままでの表紙絵・マンガの各話の扉絵・マンガの本編等の原画が飾ってあります。その数100枚以上!最初に写真をあげた展覧会のポスター(オリジナルイラストです)の原画もありました。
先に書いたように、CLAMP先生の絵は非常に緻密なんですが、こうして原画を観てそのことを再確認しました。どの絵も目眩がするくらい美しかったです。
例えば、単行本の表紙絵はカラーイラストになるわけですが、原画を観るとその1色1色が本当に細かく塗られているのが分かります。
また、マンガ本編はモノクロですが、登場人物の表情から、背景・スクリーントーン・擬音のロゴ・吹き出しのとなりに書かれた手書きのセリフに至るまで、一切の無駄を感じませんでした。線そのものは非常に細いんですが、見づらいところが全くなかったです。マンガの原画というより、表紙絵や扉絵のように1枚の絵を観ている感じがしました。
マンガが好きな人・マンガを描いている人はもちろん、マンガに限らず美術が好きな人・美術に興味がある人・美術制作を行っている人は観るべきだと思います。そのくらいCLAMP先生の絵は美しかったです。
また、『カードキャプターさくら』で既に上手だった絵が、『クリアカード編』でさらに上手になっていることも印象的でした。CLAMP先生の商業誌でのデビューは1989年ですが、1990年代から2010年代に掛けて、常に時代が求める絵のようなものを考え、その考えを踏まえてご自身の絵をどんどん高められていると思います。
実は、広い展覧会の会場のなかで、この場所だけ写真撮影がNGになっています。なので、どの絵もしっかりと目に焼き付けました。
それにしても、本当に美しかった・・・。
6 記録(レコード)の部屋
この部屋は展示室というよりは撮影コーナーです。最初に写真をあげたポスターの絵をバックに、そして(恐らく)等身大のさくらちゃんのパネルと並んで写真を撮ることが出来ます。
ちなみに、ポスターの絵と同じように、この等身大パネルの絵も展覧会のためのオリジナルです。
可愛い・・・。
ここでの写真撮影は何となく気後れしちゃって行わなかったんですが、いま思い返せば撮っておくべきだったなぁと思います。
7 大(ビッグ)なケロちゃん
ここも撮影コーナー。ものすごい大きなケロちゃんが置かれ、そのケロちゃんと一緒に写真撮影が出来ます。それから、平日だけですが、先に紹介したバトルコスチュームの貸し出し(帽子とマント)も無料で行っていて、コスプレしながらの撮影も出来ます。(スタッフの方が撮ってくれます)
ここは・・・正直、先程の「記録(レコード)の部屋」より気後れしてしまいました。内容に不満があるわけではありませんが、コスプレの衣装がさくらちゃんのものしかなく、そのため撮影の列にも女性の方しかいませんでした。例えば、桃矢くんと雪兎さんが通っている星條高校の制服のブレザーとかがあったら撮影してもらったかも知れません。
8 カードの間
この展覧会のラストの展示です。『カードキャプターさくら』『クリアカード編』に登場する魔法のカード「クロウカード」「さくらカード」「クリアカード」を一度に見ることが出来ます。
長方形のカードが壁一面に並んでいる様子は壮観でした。また、この部屋でスペシャルムービーでケロちゃんが話していたことの意味が分かるようになっています。
これで展示は終了。最後にミュージアムショップへ寄ります。この展覧会にちなんだ色んなグッズが所狭しと並んでいます。どれも本当に可愛くて、何を買おうか迷ったんですが、「全部欲しくなり、結局何も買えない」という倒錯した心境に陥り、何も買えませんでした。何か買えばよかったかな・・・。
そんな感じで展覧会の会場を後にしました。森ビルを出たときはだいたい5時くらいで、辺りはすっかり昏くなっていました。
展覧会全体の感想を言うと、「カードキャプターさくら」の世界観が凝縮されていました。どの展示室も本当に可愛らしく、繊細でした。またどの展示もずっと観ていたいものばかりでした。先に「期待値を最大限まで上げて観に行きました。」と書きましたが、そんな期待値なんかとうに超えさせてくれました。
そして、実はこの展覧会は10月26日から11月30日までの前期と、12月1日から1月3日までの後記とで展示内容が変わります。具体的には「迷(メイズ)な原画ゾーン」の原画が総入れ替えされます。
つまり、私が昨日行ったのは前期の原画の展示なのです。前期の展示だけで名シーンが盛りだくさんだったのに、後期ではさらに他の名シーンの原画が展示されるわけです。
どんな絵が展示されるか、既にワクワクしています。なので、後期の展示も多分行くと思います。「記録(レコード)の部屋」で写真撮影が出来なかったことと、ミュージアムショップで何もグッズを買えなかったことの悔しさを晴らすためにも・・・。
というワケで、「カードキャプターさくら展 魔法にかけられた美術館」に行ってきた感想でした。本当に良かったです。みんなも観に来てや~!