あたまのなかで

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「海程」の句会に行ってきました!ー2017.7.22

 

「海程」の句会に行ってきました!ー2017.7.22

 

※去年の7月に初めて「海程」の句会に行ったときの記事です。このあと、「今夜は眠れるかな」で度々書いた俳句についての記事の最初のものでもあります。

このあとも、現在まで「海程」の句会や吟行(公園や動物園等、どこかへ行き俳句を詠むこと)は続けています。「海程」に所属されている多くの俳人の方と知り合うことが出来ました。

また、この記事でも触れられていますが「海程」は今年の秋に終刊になりますが、既に後継誌「海原」(かいげん)の創刊が決まっています。私はそこの会員になる予定です。

ちなみに、ここで名乗っていた俳号の「雪空」は、その後「リュウジ」と改めました。「おじいさんみたい」と周りの会員の方からずいぶん言われてしまっていたので・・・(苦笑)また、記事の最後に添えた一句は恥ずかしいですね(笑)

なお、「海程」の金子兜太主宰は今年の2月にお亡くなりになりました。享年98歳。ご冥福をお祈りいたします。

 

こんにちは

昨日は大宮まで「句会」に参加してきました (*^▽^*)

実は私、去年の12月下旬から俳句を詠んでます。もうすぐ詠み始めて7ヶ月になります。
ツイッターで俳句アカウントをつくり作品をツイートしていて、ネット上での句会には何回か参加したことがありましたが、
実際の場での句会には昨日初めて参加しました。

私が参加したのは「海程」(かいてい)という俳句結社の句会です。
「海程」の主宰は金子兜太。国語の教科書にも載っているので、もしかしたら名前を聞いたことがあるという人もいるかも知れません。
私が「海程」の句会に行ってみたいと思ったのは、俳句に触れるようになって「良いな」と思った俳人が、故人も含め多く「海程」に所属していたからです。つまり自分にとって「海程」は憧れの結社でした。

句会の1週間前までに自分の句を1句、ハガキで送ります。
自分が送った句は次のようなものです。

致死量に達するほどの夏の雲 木村雪空

この「雪空」(せつくう)という俳号は、ツイッターの俳句アカウントを作ったときから名乗っています。
名前の由来は「拙句」(せっく)のシャレです。下手な句のことを拙句と呼びます。だいたいは作者が謙遜して使う言葉ですが、自分の場合は謙遜でなく本当にそういう句しか読めないのでピッタリだと思い(笑)、俳号にしています。
では、当日の様子を振り返っていきます。長いので章ごとに区切って書いていきます。

目次

1 選句
2 講評
3 金子主宰による選
4 二次会
5 まとめ、のようなもの

1 選句

当日の会場は、大宮駅を降りてすぐそば、大宮ソニックシティのとある会議室です。

 

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1時からのスタートで、私が会場に入ったのが大体その15分前。もうすでに多くの方々が席に座っていました。
会場に着いてからお知らせがあったのですが、この日の句会に金子主宰は来られませんでした。
今年で98歳と高齢なこともあり、「健康面を考えてのことです」と説明がありました。
残念でしたが、健康第一ですから仕方ないですね。

参加費の支払いを済ませると、その日の投句作品一覧と選句用紙が渡されます。

 

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ちなみに支払いのとき「木村雪空です」と言ったら、はじめ受付のひとが「どなたかしら?」といった感じで分かってもらえませんでした。
そこで改めて「雪の空、と書いてせつくうです。」と言ったら
「あぁ、せつくうさんとお読みするんですね!私てっきり、ゆきぞらさん、という俳号で女性の方かと思ってました(笑)」と、気づいてもらえました。
「ゆきぞら」と読まれること、増して女性と思われることとは思いもよらなかったので驚きました(笑)

この日集まった句は全部で59句。ただ、投句だけして当日会場にはいらっしゃらないという方もいるので、実際の参加者はもう少しすくなかったと思います。30名くらいだったかな?

1時に句会が始まり、まず行うのが選句の作業です。
この59句のなかから、自分が良いなと思った句を選句用紙に4句書き写します。言い換えれば、ひとり持ち点が4点あるということです。
この選句の時間が45分間設けられています。
はじめ45分と聞いたとき、「ずいぶん長いなあ」と思いましたが、周りを見てみると句のなかの分からない言葉を電子辞書で調べたり、作品一覧の紙に何かメモ書きをしたり・・・とそれぞれ真剣です。

つまり、それだけ1句1句の鑑賞に時間を掛けているということなんですね。だから45分という時間が必要になってくるんです。

そこで自分も時間を掛けて句を鑑賞してみることにしました。
電子辞書は持ってきていなかったので、分からない言葉はスマホで調べながら。

1時45分になり、それぞれが書き終えた選句用紙を集計係のところへ提出します。

誰の句に何点くらい入ったかという集計作業の意味も兼ねて、提出したところで10分の休憩。
それが終わるといよいよ講評のスタートです。

2 講評

まずは集計結果の発表。この日の最高得点は13点でした。
その発表が終わると、個別の講評に移ります。最高点の13点から、6点まで点が入った句を、上から講評していきます。

特に得点の高い句の講評は熱心に行われます。司会の方は色んな意見を聞こうと、その句を選んだ人はもちろん、選ばなかった人にもマイクを向けます。
活発な意見が交わされ、また自分とは全く別の解釈をされる方もいらっしゃって、聞いていてとても楽しかったです。

そして嬉しかったのは、自分の句も6点をいただき、個別の講評をいただいたこと。
どのような講評をいただいたかはあえて書きませんが、想定内のものから想定外のものまでいただけました。

また、他の方への個別の講評ですが、自分にも何句かについてマイクが向けられました。特にSさんという女性の方が詠まれた

花氷小舟のような柩打つ

という句があまりに素晴らしく、興奮気味にマイクを手にして話しました。

すると、司会の方から「良い講評ですね」と言っていただきました。
また、句会が終わったあとに、Sさんご本人からも「私の句をあんなに褒めてくれてありがとう」と言っていただき、握手まで求められました(笑)
句会に初参加ということで、自分の解釈がすっとんきょうな方向に行ってしまわないか心配でもあったのですが、そうはならなかったようで良かったです (*^_^*)

3 金子主宰による選

個別の講評が終わると、金子主宰自身による選が発表されます。言わば「海程」の句会でいちばん盛り上がるところです。会場にも、なんとなくざわざわとした雰囲気が漂っていました。
本来ならその場で金子主宰が読み上げるのかも知れませんが、いらっしゃらなかったため司会の方が発表していました。
特選・秀逸・佳作と選が分かれていて、今回は59句のなかで特選1句・秀逸4句・佳作9句の計14句が選ばれました。

そして、本当にビックリしたのですが、この佳作のなかに自分の句が入っていました!

正直、個別の講評をいただいた時点で満足してしまい、「まさか主宰からは選ばれないだろう」とも思っていたので半ば他人事のように聞いていました(笑)
なので、自分の句が読まれた瞬間、思わず顔を上げてしまいました(笑)

金子主宰による選の発表が終わり、この日の句会は終了しました。

というワケで、個別の講評もいただけたし、佳作にも選んだもらえたしと、良いことずくめで句会を終えることができました (*^▽^*)

4 二次会

ただ、終了時のアナウンスで「このあと二次会がありますので、参加される方はそのまま残ってください」とあって、いそいそと参加しました(笑)
二次会の会場は、大宮ソニックシティからほど近い居酒屋。
そこで私は厚かましいと分かっていながら、「滅多にない機会だ」と自分に言い聞かせ、去年の12月から今年の夏までに詠んだ句から一五句を選びプリントした紙を、近くの席の方に配りました。

 

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受け取ってくださった方のひとり、Tさんという大学教員の方は、句を見るや大学教員らしくすぐに赤ペンを取り出して、添削を始めてくれました。
そして、

「動詞が多い。私が句を詠むなら、こんなに動詞は使わない」
「説明的すぎる部分がある」
「でも、俳句を始めてから段々と上手くなってきているのは分かる」

といったことを言っていただきました。

 

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Tさん、ありがとうございました!

その他に渡した方からも「感想を送るから、紙に君のメルアド書いて」等と言っていただきました。感想を楽しみに待ちたいと思います (*^_^*)

また、とにかく俳句の話が思い切り出来たのが楽しかったです。
正直、周りに俳句の話が出来る人がいないので・・・。でも昨日は、こちらが思いつくまま浮かんだ俳人の名前を出しても、皆さんがちゃんと受け取ってくださり、話が弾みました。

あとは、色んな方から「俳句を始めて7ヶ月にしては、よく勉強している」「才能がある」等、おだててもらいました。
ビギナーズ・ラックとは分かっていながら、お酒も相まって、すっかり良い気分になってしまいました(笑)

というワケで、句会も二次会も終始なごやかな雰囲気のもと、参加させていただきました。改めて楽しかったです (*^_^*)

5 まとめ、のようなもの

そんな楽しい体験をさせていただいた「海程」の句会ですが、実は「海程」は来年の秋で終刊になることが決まっています。
金子主宰や運営委員の方々の高齢化が主な理由とのことです。

私は、そのニュースを今年の5月に知り「なんとかして句会に行けないだろうか」と考えていました。
そうしていたとき、たまたま今回の句会を知りました。

「海程」に憧れている身としては、金子主宰がその座を降り、「海程」という名前が無くなってしまったとしても、「海程」の俳句精神を引き継ぎ、いまの同人の方々がさらに活躍できるような場所に生まれ変わってほしいと思います。

なので、いまの状態の「海程」の同人になろうとは、あえて思いません。
但し、そのように生まれ変わって「新・海程」とも呼べるような結社になったときは、同人になりたいと強く思います。

8月の句会はおやすみで、次回の句会は9月9日(土)の予定とのこと。
体調が許せば、そして何より満足のいく句が詠めていれば、ぜひ参加させていただきたいと思います。そのときには、金子主宰にも直接お会い出来たら嬉しいです。

では、最後に1句。

海程(うみほど)の夢をもらひし燕の子 雪空